1.分析力・課題解決力
組織を運営するうえで、課題にぶつかることがあります。
その際、現状を冷静に把握し、解決の道筋を示す能力もマネジメントには必須です。
また、組織や部下の目標を決めるときも、組織の現状や部下の適性を見極める必要があります。
誰もが納得できるようロジカルに仮説を立て、目標を立てられる能力も求められるでしょう。
2.プロジェクト管理力
プロジェクトには、締め切りがつきものです。
その際、人・モノ・カネのリソースをうまく運用して、スケジュールどおりに案件を完遂させる能力が必要になります。「誰が・いつまでに・何をすべきか」を計画し、業務を部下へ割り振り、進捗を把握する能力です。
マネージャーの指示が的確なら、プロジェクトも円滑に進みます。
3.意志決定力
問題が起こったとき、マネージャーは組織の責任者として決断をくだす必要があります。
マネージャーが迷っていると、部下も不安になってしまうものです。だからこそリーダーシップを活かして、適切に意志決定できる能力も求められるでしょう。
部下に対して迅速に指針を示すことで、組織は求心力を失わずに業務を行えます。
4.コーチング・アセスメント・フィードバック能力
部下の適性を見極め、能力を引き出す力も必要になります。
具体的には、部下に対して業務上のアドバイスや指導を行う「コーチング」、部下の成果に対して適切な評価をくだす「アセスメント」、部下に評価を伝えて変革を促す「フィードバック」などです。
マネージャーの指導によって、組織全体のスキル・意欲を底上げできます。
ちなみに最近では、ハラスメントを意識するあまり、相手にとって望ましくない内容をフィードバックすること(ネガティブフィードバック)に苦手意識をもつマネージャーが増えています。
たとえ被評価者にとって好ましくない内容でも、相手の尊厳を損なわないように伝える能力もマネージャーには求められているのです。